家で簡単に出来る、症状別嚥下訓練メニューの紹介
おはようございます。
記念すべき1つ目の記事はどんな内容にしようかと悩みましたが、家で簡単にできる飲み込みの訓練メニューを紹介したいと思います。
(※途中で手書きのイラストが出てきますがかなり下手くそです...分かり辛ければいつでも質問してください。)
嚥下体操ということばを聞いたことがあるという方は多いと思います。
運動前の準備体操と同じで、食事前に行うことで口腔内やのどの準備運動になり安全に食事を食べれるようにする体操です。
毎日行うことで飲み込みの機能の維持・向上も期待できます。
嚥下体操のメニューはラジオ体操のようなもので、誰でもできるように内容は敢えて浅く広く作ってあります。その人に特化した体操とは言えません(※何もしないよりは有効です)。
スポーツでも同じことなのですが、試合に臨むためにそれぞれの競技に合わせた準備体操、ストレッチ、練習を行うと思います。嚥下に関しても同じことが言えます。その人の症状に合った訓練メニューが必要です。
今回は以下の大きく2つに症状を分けて、嚥下体操に+αでできる症状別のおすすめ訓練とその理由について紹介していきます。
1.口の中に食物が残る、口から食物が零れ落ちる、上手く噛めていない(口の中の問題)
2.食事中にムセる、喉がゴロゴロする(喉の問題)
1.口の中に食物が残る、口から食物が零れ落ちる、上手く噛めていない(口の中の問題)
【訓練メニュー】
①舌を頬に押し当てる(左右5秒×2セット)
②舌を前歯に沿ってグルっと回す(左右5回ずつ)
③頬を膨らました状態で頬を外から指で圧迫→呼吸が外へ漏れないよう唇へ力をいれる(5秒×2セット)
④氷舐め→口の中で左右に何度も移動させる(氷1個溶けるまで)
口の中に食べ物が残る、口から食べ物が零れ落ちる、上手く噛めていないといった症状は、唇や舌などの口の中の機能低下(口腔機能低下)が予想されます。ですので唇や舌の筋力UP、細かい動作力UPを目的としたメニューにしています。
※④の氷舐めは氷の大きさには注意してください。製氷機で作った普通サイズの氷は大きすぎるので、流水にあてて少し小さく(ビー玉くらいのサイズ)してから実施してください。普段水分にトロミを使用している方、舌の動きが重度に障害されている方(舌を唇より前に出せない)には実施しないでください。誤嚥リスクがあります。
2.食事中にムセる、喉がゴロゴロする(喉の問題)
【訓練メニュー】
①首をゆっくり大きく左右に回す(3周ずつ)
②おでこ体操(5秒×2セット)
③氷舐め→何度も唾を飲み込む(氷が解けるまで)
④唾飲み込み(3回)
食事中のムセ、喉のゴロゴロがみられるということは喉の機能低下(咽頭機能低下)が予想されます。飲み込みの力をつけるために喉の筋力UP、氷での冷たい感覚刺激入力を目的としたメニューです。
※④の氷舐めは1.の口の中の問題の時と同様、氷の大きさ、トロミが必要な方には注意してください。
ここでの氷舐めは1.ででてきた氷舐めとは目的が違います。1.では氷を舌で左右移動させることで舌の動き、口腔器官(頬や舌)の協調運動を促すことが目的です。
ここでの氷舐めは、何度も唾を飲込むことで、飲込みの力をUP、喉へ感覚刺激を入力することが目的です。
まとめ
どちらのメニューも無理なくどなたでも実施できるように、簡単な内容に設定しています。
食事前に嚥下体操とセットで行うとより効果的です。時間やマンパワーの問題で難しければ上記メニューのみでも効果は期待できます。3分ほどで終わります。
リハビリで大切なことは継続です。1回やるだけで効果が出るものではなく、毎日の小さな積み重ねが効果に繋がります。
以上になります。
絵はこれから練習して精進します。笑
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